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「ナイトメアだって！？」
正体を知ってローランドが叫ぶが、その名はここにいる全員が知っていた。
諸国の王が捕まえれば、百回斬首の刑にしても足りない程の残酷な極悪人である。
盗賊であり暗殺者であるが、どの組織（ギルド）にも加わらない一匹狼で、ギルドからも長年追われているはずだった。
そして国々よりも執拗なギルドの追随を退けていることが、彼の非常識の度合を高めていた。
（……くくくっ。悪夢を見ながら死ね！……）
「ゼウス！」
ハリソンがゼウスに合図を送るが早いか、ゼウスは“明かり（ライト）”の呪文を天井に唱えて店内を照らした。
「！？」
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