通り名

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四人が身の縮む思いをする中、フレイムだけはまったく違っていた。 フレイムは鋼線を巻きつけられている事に気付きはしなかったが、大刀の切っ先を自分の首に添わしていたのだ。 松明の明かりでぼんやり見えた死体から、凶器の予測をつけて対策を取っていたのである。 「開けるなぁっ!」 叫ぶハリソンの声を気にも止めないように、ドアが引かれていく。 フレイムはその瞬間、大刀の切っ先で鋼線を断ち切り、まっしぐらにドアを開ける人物に突っ込む。 「いけない、フレイム!」 鋼線から解放されたローレライがフレイムを制するが、時すでに遅く、フレイムはドアから入ってきたシールズに突きを繰り出していた。 (シールズでは反応できない!)
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