通り名

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店の外では、メイが召喚した光の精霊が宙を舞って夜更けの闇を照らしていた。 ハリソンは事の経緯を二人に話したが、自分が体験した事以外は何もわからないままなのだ。 「フレイム……。奴が『戦場の火炎』……」 シールズは店内の虐殺よりも、同じ女戦士としてフレイムに興味を抱いていた。 しかし、気にかかる事を一つ思い出す。 (バドが死んだって事は、リーナはあたいと同じように……孤児か……) 店で自分が歌うのを楽しみにしてくれたリーナを思い出し、シールズは胸を傷ませた。 「町の詰め所に行って衛兵を呼ばないといけないわね」
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