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納得いかない表情ではあるが、メイは呟いて詰め所の方向を振り返る。
「その必要はないな」
メイが振り返った方向に、一人の長い髪の戦士がたっていた。
見た事もない戦士の出現にパーティに緊張が走る。
ハリソンにシールズ、ローレライはすぐに剣を抜いた。
「ナイトメア……ではないな。声が違う。何者だ?」
「ご名答。おれの名はシオン。まぁ、おれもお前達にとって悪夢という意味では変わりないがな」
問うハリソンに対して、シオンは剣も抜かずに答えた。
「たった一人で悪夢だと? 不利な状況はお前の方だと思うが?」
ゼウスが杖をゆっくりと構えて、シオンの動きに注意する。
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