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「相手が何人居ようと、それがたとえ一国の騎士団でろうとおれには勝てん!」
シオンはそう言うと剣を抜かずに左手を天に掲げた。
シールズとローレライが反応して、同時に突きを繰り出す。
シオンの左手がキラリと光り、光は大きく膨らんでパーティを包んだ。
「魔法戦士か!?」
構わずに突きを続行させたシールズとローレライの剣が、シオンのいた空間で交差している。
「消えた!?」
視覚とともに手応えのなさから、シールズが思わず叫んだ。
「いや……違うな……」
ハリソンの額から汗がにじみ落ちる。
「消えたのはシオンでなくて僕達の方だよ……」
ハリソンの呟きに続いてローランドが静かに言った。
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