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「そんなバカな!」
ハリソンが声をあげて怒鳴る。
そしてやり場のない憤りからか、その場を苛立ちながら歩き回り始めた。
「何もわからないまま万事休す……か」
ローランドが膝をついてうなだれた時、ハリソンの足に何かがぶつかった。
「これは!?」
他の五人が期待してハリソンの元に集まった。
それはマース国の紋章が入った鉄鎧だった。
しかもミイラと化した人物が装備したままだった。
そしてミイラ化した騎士の亡骸は一つではなかった。
その先に一国の騎士全てと思えるほどの亡骸の山が続いているのだ。
「マース騎士団……?」
シールズが呟いた瞬間、ローランドとゼウスが顔を見合わせた。
「繋がった!」
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