通り名

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「バドも違和感を感じたのだろうな……。その依頼主がバドの違和感を知って……」 「だが、それはかなり高い確率とはいえ推測だけだろう。たとえ推測通りだったとしてもあたい達にこの結界を抜け出す術はない」 ショックを通り越したのかシールズが冷静に呟く。 その意見にエルフ二人をのぞく三人は再度首をうなだれた。 真相に近づいたとはいえ、ここに倒れている騎士達と同じ運命を辿る事になる状態なのだ。 「バリアリングさえ破壊できればいいんでしょ?」 キョトンとした顔でローレライが皆に問い掛ける。 「ここにいる限りはできないだろ」 事態をよく把握できていないのか、温度差のある問い掛けにハリソンは半ば苛立ちながら答えた。 「私達には無理だけどフレイムがいるじゃない」
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