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裏口から入ってきたのはフレイムだった。
いつでも飛び掛かれるように、すでに大刀は抜いてある。
一瞬驚いたナイトメアだったが、すぐに醜い不気味な笑みを浮かべた。
「ふん。おれのトラップを破ったのは誉めてやる。お前はたくさんのミスを犯しているぞ」
「盗賊ギルドや暗殺ギルドから逃げきれているのは、お前が女だって事を誰も知らないからだな」
フレイムはナイトメアをじろじろと見ながら、発言を構わずに無視した。
ナイトメアは声こそ低いが、顔や体は女のそれである。
恐らく追われても逃げきれていたのは、男だと先入観が働くからだろう。
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