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「便利な鏝だな。しかし……!?」
「うるせぇ!」
フレイムは話すナイトメアを待たずに、突きの構えで突進した。
ナイトメアは間一髪でかわし、再び鋼線をフレイムの四肢に巻き付けた。
腕は鏝がカバーする二の腕だけでなく上腕にも巻き付けている。
そして液体の入った瓶を辺りに投げつけた。
「油…!?」
揮発性の高い匂いがフレイムの鼻をかすめる。
「鋼線にも塗り付けてあるから先程のように炎を出した瞬間火の海になるぜ。しかもそうやって無理に断ち切っても、上腕に巻き付けた鋼線からは自由にはなれまい。まぁこのナイトメア相手によく頑張ったと誉めてやろう」
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