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フレイムとシオンの間にあるナイトメアの鋼線は三本にまで減っていた。
うまく体をよじって屈むか、転がっているテーブルを踏み台にして飛び越えれば切らなくても抜けられそうだった。
「なぜ鋼線を残す? おまえの立場から見れば邪魔な事に変わりはないのではないか?」
「が、この三本を切ってる間にお前はそこからおれを攻撃するだろう。やたらと左手に自信があるようだしな」
シオンの言う闇の意味がわからなかったが、フレイムはシオンが左手から何らかの魔法を使おうとしている事がわかっていた。
「しかし、この状態でもおれは貴様を消滅する事ができるのだ」
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