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怪物はいきなり襲いかかってきた。
パーティが待ちの形で座り始めてすぐだった。
メイとローランド、ゼウスを中心にシールズとハリソン、ローレライがそれぞれの武器を抜いて円になり辺りを警戒する。
五歩先は闇の視界で、怪物が滑らかに素早く動く音が不気味に聞こえた。
「蛇か?」
蛇の動くような音から、ハリソンが誰にというわけでなく聞いた。
「何にしても大きいぞ。」
「結界内に怪物……。奴の想像を具現化させたってことか」
ゼウスとローランドが知識から推測する。
そしてその瞬間、怪物は姿を現した。
蛇のようではあったが正しくは、先に針のような鋭い角をもった巨大なミミズだった。
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