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巨大ミミズはその角をシールズに突き刺そうと突進した。
「当たるか!」
シールズは中型の円盾(ミディアムシールド)で防ぎながら攻撃を受け流した。
その時だった。
闇に白い亀裂が走り、亀裂はシールズと他の仲間達の間を通過した。
「シールズ!」
亀裂に一番近い場所にいたローレライが叫ぶが、声だけを残して五人は消えた。
「なっ!?」
亀裂はすぐに闇が被い、シールズだけがその場に残った。
「みんなは結界から出られたってこと……?」
あまりに一瞬の出来事だったので、シールズには何が起こったのかよく理解できなかった。
「何にせよ、このお化けミミズと一人で戦わないといけないって事だな」
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