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いつの間にかシールズの後ろには、まるで灰をかぶったかのように体を払っているシオンが立っていた。
「お前だけが生き残ったのか?」
「他の仲間は現れた白い亀裂とともに消えた。それよりあんたはどうしたんだい?」
シールズはありのままに話したが、シオンに対して油断はしていない。
「そうか……。あの赤髪の小剣を受けた時傷ついたか……」
シオンはシールズの問いに答えず、一人納得して呟いた。
(赤髪って……フレイムか? ローレライの言う通り、本当にやってのけるとは!?)
シールズは自分に鳥肌が立っているのに気付いた。
(でもあたいを残すってのはどういうことだ)
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