第二章 女戦士

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焼け跡からシオンの死体が見つからなかった事から、魔法で逃げたと思われること。 「何とかシオンを見つけて結界からシールズを助けないと」 ハリソンにとって国は誰が支配しようと構わなかった。 それよりも仲間であるシールズの救出が優先だった。 店に戻ってからもフレイム以外の人間は皆沈んでいた。 「シールズってあの美女だろ?」 フレイムは互いに剣を突きつけあった事を思い出しながら聞いた。 ゼウスが声を出さずに頷く。 (あの時、おれが突きを止めずに勢いでぶつかっていれば……やつの剣もおれを貫いていた。不意打ちにも関わらず、防げないと判断して相討ちを狙うとはやりやがる)
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