第二章 女戦士

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フレイムを除く五人がその名前を知っていた。 シールズの婚約者であり、ゼウスのかつての仲間だった。 ゼウスはハリソンの手から台帳を奪い取り、自らの目で確認する。 「生きているのになぜここに戻って来ないんだ……。何を考えている……」 ゼウスは呟きながらページをさかのぼってめくり始めた。 「何だ? そいつは何者なんだ?」 周りの空気が変わった事に反応したフレイムが騒ぎだし、メイが丁寧に事情を説明した。 「依頼主が誰であろうとそんなの後で考えればいいわよ! シールズを助けに行こう!」 ローレライの一喝でパーティは店を飛び出し、シオンがいるであろう城に向かった。
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