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シールズは何もない闇の空間で剣を振り回していた。
亀裂が入るということは、切り裂く事ができるはずだという短絡的な考えからだったが、何もしないよりもマシとあらがっているだけでもあった。
闇の中、孤独で不安に陥る暇はシールズにはなかった。
元よりアレグレータが帰って来なくなり、戦士として生きて行く事を決めてからは、命を惜しんだ事などなかった。
しかしそれは戦いの中での話で、わけもわからずただ朽ち果てる気など毛頭なかった。
「あたいは生きてここを出る。そしてフレイムと勝負してやる」
自分を鼓舞しながら、シールズはただひたすら剣を振り回した。
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