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しかし巨大ミミズは無限のように辺りを取り巻いている。
いつまでかわして攻撃したとしても、シールズにも限界はあるのだ。
(蟻の次はミミズか……。あたいはこんな所で朽ち果てたりしない!)
角をかわす。
次にシールズはその巨大ミミズを踏み台にして、別の巨大ミミズに斬りつける。
そしてまた次の巨大ミミズに飛び移った。
「はぁ――――――っ!」
知らない間にシールズは声を出していた。
それは悲鳴ではなく、自らを鼓舞する気合の咆哮(ほうこう)だった。
その叫びにシールズは巨大ミミズ達の動きが一瞬怯んだように感じた。
(シオンは魔力って言った!? どうせ成す術はないんだ。やってやる!)
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