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「生きていてくれただけで……。あたい……」
ロクに声も出せないで、シールズはアレグレータに抱きつく。
「シールズ……。もちろんおれの気持ちは変わっていない。今回の旅は長かったがようやく帰って来れた……。都合のいい言い方だが、今抱えている仕事が片付いて落ち着いたら、一緒になって欲しい」
アレグレータは強くシールズを抱き締める。
シールズは強く頷くと涙を袖で拭いた。
「あたいも借りを返さないといけないやつができたから。店に来てくれるだろ？ 仲間を紹介するよ」
「いや、また今夜にする。今は仕事が片付いていない」
アレグレータは首を横に振って、シールズの両肩に手を置いた。
「わかった。でも必ず来るんだよ。これ以上はあたいも待てないからね」
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