再会

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シールズの答えは意外に素直だった。 ようやく会えたアレグレータと、簡単に今離れて不安になってもおかしくない。 しかし、シールズにとって二度と会えない存在だったアレグレータである。 たとえまた会えなくなっても、今会えただけ幸せだと考えられた。 シールズはアレグレータと軽いキスをすると、仲間を探しにアレグレータと反対方向に歩き始めた。 結界から解放された朝は、シールズにとって予想できない何より幸せな朝だった。 『歌姫の魔力』亭に帰る道で、シールズは前から奇妙な戦士団がこちらに向かっていることに気付いた。
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