再会

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一番前に二人の戦士が並び、一人は戦斧(バトルアクス)を肩にかついだ無骨な大男で、もう一人は髪は亜麻色だがシールズと似たスタイルの女戦士である。 その異色の二人に続いて、四列になって傭兵らしい色んな個性の戦士が、ぞろぞろと続いていた。 (戦争でも始まるのか?) シールズの疑問も不思議ではなかった。 朝からこれだけ大量の傭兵の進行を見るのは戦時くらいだからだ。 シールズは不安を覚えながらも、このまますれ違う事に決めた。 いつでも剣を抜けるように緊張を高める。 「傭兵にしとくにはもったいねぇなぁ。遅れてきたとはいえ戦力は多いに限る。参加の意志が変わらないなら後ろに並びな」 大男が突然シールズに声をかけた。
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