再会

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パーティが出掛けている間に、マスターはバドの死をリーナにできる限り柔らかく教えていた。 リーナはそれを予測していたように、平静を装い毅然とした態度で受けとめていた。 しかし、一番仲のいいシールズが帰ってくると突然泣きだして甘えて抱きついた。 「リーナ……。仇は必ず取るからな。今日は泣いてもいいよ。けど明日からは泣くな。あんたは一人じゃないんだ。みんながついてるから明日からは泣くんじゃない」 シールズは優しく強くリーナを抱き締めた。 そして同じように顔をくしゃくしゃにして泣いた。 他の仲間は暗い空気でそれぞれのいつもの席に座った。 事態の整理とこれからの行動を考える会議を開くのである。
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