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また、君の悪い癖。仕事を放棄して何処かへ行ってしまった。いつもそう、君はコッチの苦労も知らないで遊び歩く。会長を支える、副会長の身にもなって欲しい。
「会長見なかった?」
聞いても答えはノーばかり。そろそろ本気で怒ってしまおうか。副会長をなめんなよ。
走って放送室へ向かう。校内放送は先生の了解が無いと、なんて言うけど関係無い。君を懲らしめる為なら何だってイイ。校内全域に放送が入るように設定し、マイクを握る。スゥッと息を吸い、大声で怒鳴った。
「3年A組の生徒会長!!!さっさと会室に来いっ!!!」
数分後、君が現れた。余程恥ずかしかったのか顔が真っ赤だ。知るか、そんな事。悪いのは君、君なんだよ。
「あんまりだよ…今の。。」
「知りません、そんな事。」
軽く流して一言。肩を落とす君。
君がそばにいない時間なんてありえないんだから。いつでも一緒に歩幅を合わせて進もう。口には出さないけど、それがそう、一つの甘酸っぱい愛の形。
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