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この気持ちにいつ気付いてくれる…?
絶賛片想い中。かれこれ五年になる。告白なんて考えた事も無くて、現在に至る。今日もまた、愛しのお前に話かける。
「今日、何時あがり?」
いつも一緒に帰る、だからもう、こうやって尋ねるのは当たり前だ。長い黒髪を掻き上げてお前は言う。
「んー…、さぁ?今日は、ちょっと。。」
「何かあるのか??」
「えーっ……。」
濁す所をみると、どうやら恋人と帰るようで。言いたくないというのが、オーラでわかる。
「恋人、か?」
認めたくないけどそう口にする。お前に恋人がいるってだけで気が狂いそうだ。
「まぁ…、色々。」
照れ臭そうに微笑むお前。幸せそうで、可愛くて。でもそれが他の奴によるものだ、ってわかると途端に苛立つ。
叶わない恋だけど、諦めたくはない。酸味しかないこれが何時か甘くなることを願って、明日もまた、お前に話かけようと思うのだ。
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