序章

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それからしばらくして、2人は双子を授かった。 男の子はルーラ、女の子は彼似と互いの希望に叶わなかったが、双方共に美しい子供に違いなかった。 この幸せが永遠に続くものだと、『2人』は思っていた。 しかし、ルーラは赤ん坊が大きくなる前に彼の前から姿を消した。 その理由は彼には分からなかった。 現在となっては、もう知りたい想いも消えてなくなってしまった。 いや、恐らく失くしてしまったのだ。
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