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薄い影法師
パタンと読み終わった本を閉じ、僕しか居ないはずの部屋から、僕以外の気配が在ることが感じられた。
額から垂れ落ちる汗が次第に冷たくなってくるのが感じられた。
本屋のオジサンが言っていたことがフッと頭から浮かんで来た。
僕の体が、神経が言っている、
「逃げられない。お前はここで殺される。」
僕はどうしたらいいのか、何か解決策はないのか。頭の中を探ってみた……。
今、僕が何故こうなっているのか気になるだろうと思う。なので今日の今までの出来事を最初から説明してあげよう。
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