おにごっこ

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ずっとずっと追い続け   気付けば冷たくなった指先   顔を上げたその瞬間には   もう遠くなった後ろ姿が悲しくて   そういえば、   子供の頃からあたし   鬼ごっこは苦手だったなと   苦笑と同時に足が重く感じて   もう遅い、と   誰かが限界をつくった   やめておけ、と   誰かが諭した   涙を流しながら   鬼役を放棄した
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