2.存在しない明日

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昼食を終えた対照的な二人。 5限目、6限目もやっぱり同じだった。 授業を終え、帰ろうとした龍之介に大地が寄ってきた。 「今日、部活終わったらメールするから…。」 「何か変わったことあったら教えて。」 と一言いい、複雑な表情で部活に向かった。 龍之介はいつものように、青チャリに股がり校門を出た。 不安に思ってはないが、やっぱおかしいよな…。でも同じなんてありえないし…。 ちょっと考えすぎかもな。 高層ビルを横切り、車通りの激しい大通りを抜け、やっと家に着いた頃には、汗がにじみ出ていた。 「龍、おかえり。」 昨日のように母が言った。 「ただいま。」 とすぐに自分の部屋に籠り、テレビを付けが…。 昨日と全く同じニュースをやっていたのだ。 今日は変な日だなと思い、龍之介は昨日のように疲れて寝てしまった。
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