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昼食を終えた対照的な二人。
5限目、6限目もやっぱり同じだった。
授業を終え、帰ろうとした龍之介に大地が寄ってきた。
「今日、部活終わったらメールするから…。」
「何か変わったことあったら教えて。」
と一言いい、複雑な表情で部活に向かった。
龍之介はいつものように、青チャリに股がり校門を出た。
不安に思ってはないが、やっぱおかしいよな…。でも同じなんてありえないし…。
ちょっと考えすぎかもな。
高層ビルを横切り、車通りの激しい大通りを抜け、やっと家に着いた頃には、汗がにじみ出ていた。
「龍、おかえり。」
昨日のように母が言った。
「ただいま。」
とすぐに自分の部屋に籠り、テレビを付けが…。
昨日と全く同じニュースをやっていたのだ。
今日は変な日だなと思い、龍之介は昨日のように疲れて寝てしまった。
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