2.存在しない明日

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すぐに食べ終わり、龍之介は2階にかけ上がった。 間髪入れずに携帯を取り出し、梅村大地に電話した。 「…。」 「なんで、出ないんだよ!!」 あれだけ冷静に1日を過ごした龍之介だが、さすがに夕食が一緒なのと、父と母が言っていることには驚いた。 そしてとても怖くなった。 「なんでだよ…。」 「なんで昨日と同じなんだ…。」 想い返せば、朝から全ておかしい。家を出るときも、母や父の態度も、授業も夕食も全部。 布団にくるまって震える龍之介。 すると携帯が鳴った…。 梅村大地…。
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