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KANZAKIと正面玄関に書かれた町唯一の高層ビル。
その高さは30階にも及ぶ。
その30階の一室。
暗闇の中で、男は壁一面に広がる、数百のモニターを見ながら、不気味に笑った。
同時刻、昼休みを迎えた、龍之介と大地は、頭を抱えていた。
「今日、家来いよ。」
と龍之介が言うと、
「あー部活休んで行くわ。」
と大地はあっさりオッケーした。
あれだけ部活熱心で、ズル休みなんかしたことのない大地だったが、それどころでわないない様子である。
自分も気が気でないが、二人でいればなんか安心できる。
今日はなんとかこのまか不思議な現象を二人でどうにかしようと龍之介は思った。
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