146人が本棚に入れています
本棚に追加
いつものように朝起きた龍之介は、眠たい目をこすりながら洗面所に向かった。
「龍、おはよう…。」
「…あぁ。」
なんだか母の様子がいつもと違うような気がしたが、気にせずに顔を洗い、龍之介は朝食をとった。
その後、制服に着替え、8時ちょうどに家を出た。
今日も朝からママチャリは太陽の反射で青光し、一層暑さがにじみ出る。
途中、町唯一の高層ビルを横切りいつも通り、8時20分に学校に着いた。
朝のSTまであと5分のところで、自分の机に着いた龍之介は、朝から
「だるっ…。」
と一言漏らし、携帯をいじくる。
そのとき隣の席の梅村大地はちょうど教室に入ってきた。
トコトコ歩いてきた大地に、
「昨日のメールはなんだよ。」
と龍之介が鋭いツッコミを入れた。
最初のコメントを投稿しよう!