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エリーゼの話によると、数日前、突如巨大な飛行戦艦が現れた。
そこから黒い翼のはえた生き物が出てきて、次々と町を襲い始めた。
エリーゼたちは町を守ろうと戦っているが、これがなかなか手強いらしい。
「手強いと言うか、しつこいんだ。一匹一匹はたいしたことないんだが、なんせ数が多い。元を絶とうと思ったんだが敵の船には結界が張ってあるらしくてな。容易に近づけん」
さすがのエリーゼも困っているらしい。
「だから今は少しでも人手を集めたい。戻ってきてくれるな?ラクシーヌ」
「わかりました。支度してきます」
ラックは立ち上がり、部屋に入っていった。
しばらくはラックと離ればなれか。
少し寂しいけど仕方ないよな。
俺がそう思いながらツバキにいれてもらった紅茶に口を付けようとした時。
「お前たちも用意しろ」
「へっ?」
エリーゼは残された俺たちを見て言った。
「私は少しでも人手が欲しいと言っただろう」
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