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「俺たちも?」
エリーゼは頷いた。
リリとツバキは戦力になるだろうけど、俺は何の役にも立たないだろう。
なのに行っていいんだろうか?
俺の考えてることがわかったのか、エリーゼは立ち上がり俺のもとに来た。
「お前に戦う力がないのはわかっている。期待もしていない。だが、お前が居てくれなければ困るんだ」
エリーゼは俺の頬に両手をそえて顔を上げさせた。
「お前がいないせいでラクシーヌが暴れたらどうしてくれる?」
そんなの知りません。
俺は笑った。
するとエリーゼも微笑んだ。
あぁ。綺麗だな。
俺が見惚れていると、額に一瞬柔らかい感触。
「あー!!」
ラックの声。
見れば、支度を済まし部屋から出てきたラックが俺とエリーゼを見て驚いていた。
急に冷や汗が背中を伝う。
俺はやましいことなんて何もしてないからな。
何もしてない…よな?
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