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「ラックー。起きろー。飯だぞー」
布団にくるまる彼女の体を揺する。
うーん、と唸って起きることを拒否する彼女をいっそう激しく揺する。
それでも起きる様子のない彼女に顔を近づける。
「早く起きないとチュウするぞ」
そう言うと、彼女はきちんと仰向けになった。
「起きてんじゃねぇか」
俺は無理矢理彼女から布団をはぎとった。
「あーん。まだ寝たいー」
「ほら。さっさと服着替えて朝飯食べろ。じゃないとおいてくぞ」
彼女はしぶしぶベッドから降りた。
長い白髪が窓から入る太陽の光で銀に輝く。
「おはよう。ラック」
「おはよう。凜太郎」
彼女は俺の頬にキスをした。
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