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1人は大きな鎌を持った太った男、もう1人は引っ掻く爪のような武器を手にはめている細く痩せたの男。
「そこの歩いてるやつ、有り金や金目のもの、全部置いていけ。」
太った男が脅しかける。
「あいにく、俺らは一文無しだ。」
低い声で返事をすると、痩せた男が叫びだした。
「では、そこの女をいただくでやんすー。」
2人組の男達は、いきなり襲い掛かってきた。
しかし、璃兎も透慧も武器を持っていなかった。
璃兎はふと、目線を下に向けると、そこには手で握るほどの太さをした、長めの枝が落ちていた。
無意識のうちにそれを足で蹴りあげて、片手に持つと、目にも止まらぬ速さで、太った男の腹と、痩せた男の顔面を叩いた。
2人は同時に声を上げる。
「ゲフッ!!」「あいたっ!」
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