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同じ年くらいで、黒い長い髪を後ろで一つに束ねて、一見、歩くにくそうな裾がバルーン状に広がったズボン。
そして、白く長い袖を身にまとった姿。
璃兎はぼんやりと見つめていた。
「お前は、過去を司る巫女。俺は、未来を司る闘士・・・。全く話が読めないな。」
「私たちは、この国を守る戦士なのです。これは、私の寺の老いた僧侶から聞いた話なのですが・・・。」
――今から1000年前。この国の中心地、華屡羅(カルラ)で、闇より現れし組織、夜陰(ヤイン)が暴れだした。
原因は定かではないが、魔力を持ち、勢力は日に日に強くなっていき、挙げ句の果てには、信者まで出始めてしまう。
そんな荒れ果てた地に、3人の戦士が現れた。
未来を司る闘士。過去を司る巫女。現在を司る弓道師。
神より選ばれし3人は、特別な力により夜陰を倒し、その邪悪な魔術を封印して、この国を救った。――
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