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「ヒカリー!おはよぉ~」
「おはよぉ、ゆなぁ~」
私、椎名ゆな 15歳。
今日から青柳高校の1年生。
校門の前で、中学時代からの親友―ヒカリを見つけ、大きく手を振った。
これからのことを考えると、自然と声が大きくなる。
「いよいよ高校生だね」
「ほんと、一緒の高校受かってよかったよね」
そう、今日は高校の入学式。
私たちは念願かなって、地元にある、同じ高校に合格した。
科は違うけど、また3年間はヒカリとすごせると思うと、高校生活がほんとに楽しみ。
ヒカリとは、何をするときもいつも一緒。
大好きなヒカリに、私はずっとひっついてる。
だから、ヒカリとのこの関係が崩れてしまうなんて、この頃の私には想像もできなかった。
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