道の始まり

2/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「ヒカリー!おはよぉ~」 「おはよぉ、ゆなぁ~」 私、椎名ゆな 15歳。 今日から青柳高校の1年生。 校門の前で、中学時代からの親友―ヒカリを見つけ、大きく手を振った。 これからのことを考えると、自然と声が大きくなる。 「いよいよ高校生だね」 「ほんと、一緒の高校受かってよかったよね」 そう、今日は高校の入学式。 私たちは念願かなって、地元にある、同じ高校に合格した。 科は違うけど、また3年間はヒカリとすごせると思うと、高校生活がほんとに楽しみ。 ヒカリとは、何をするときもいつも一緒。 大好きなヒカリに、私はずっとひっついてる。 だから、ヒカリとのこの関係が崩れてしまうなんて、この頃の私には想像もできなかった。  
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!