道の始まり

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「友達できるかな~」 「ゆなならできるよ。がんばって声かけな~」 「うん。あっ、クラスわけ発表されてるみたい!行こっ!!」 私はヒカリの手をとって走り出した。 ほんとはちょっと・・いや、かなり自信がなかったり。 だって本当に昔から友達作るの苦手なんだもん。 でも、ヒカリの言う通り、がんばらなくちゃ。 高校生活こそ、楽しいものにするんだ。 体育館の前につくと、掲示板に貼りだされている小さな紙に、大勢の人が集まっている。 みんな今日からここの生徒になる1年生。 私は自分の名前を探すために、小さな紙に書かれた名前を確認していった。 「え~っと・・・あった!私1組だ!ヒカリは?」 「私は3組だったよ~。結構教室近いじゃん」 「ほんと、よかった~。休み時間遊びに行くね~」 そんな話をしながら2人で教室に向かう。 先に私の教室―1年1組の教室の前に着いたから、そこでヒカリと別れた。 教室に入ると中には数人の子がいて、みんな楽しそうに話している。 通っていた中学のすぐ近くの高校だから、クラスには私の知っている子が何人かいた。 でも、私は声をかける勇気がなくて、そのまま自分の席についた。
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