知らされた現実

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1月も終わりに近づいた夜、あたりを通る人も少なくなってくるほど日は暮れていたが二人はまだ駅前にいた。   よくいる階段に腰かけて、いつも沙希の肩を抱いていた腕も今はポケットの中に…口数が減っていくなか片方は何かあることを、片方は何か隠していることを悟りあっていた。   微妙な距離と沈黙。   今までの二人は楽しかったのに…二人を包む不穏な空気だけはお互いが感じていた。  
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