3人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「俺沙希のことが好きなんだ」
浩介からの突然の告白だった。
浩介は嫌いじゃない…
けど沙希は浩介を男として見てきたわけじゃなかった。
沙希の心には雅人がいた。
別に沙希自身特別意識している訳じゃない。
ただ何かあるごとに沙希は雅人のことを考えてしまっていて…沙希はそんな自分を不思議にですら思っていた。
「ごめん…私好きな人いるの」
「ん……。なんとなく知ってたよ。雅人のことだろ?」
「どうして??」
「沙希と俺も…雅人と俺だってどっちも付き合いが長いからな、そんくらい感じ取れるさ」
「そっか…ごめんね」
「いいんだ。じゃあ俺帰るわ」
「うん、またね」
浩介の背中が見えなくなると沙希は横のベンチに腰かけた。
最初のコメントを投稿しよう!