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闇の中に居た。
光射すその時まで、
気がつかない程の暗闇。
光を感じたその時に闇は終わりを迎える。
しかし…
光を知ったその時に、
闇への怖れを知り、
闇への恐怖が生まれた。
光射す方へ進みたい。
心地よい光の中に居たい。
誰もがそう思った。
でも…
光射すその時は、瞬く間に過ぎ去り、
また闇が始まった。
以前にも増した暗闇の中、
崩れ落ちそうな心を抱えながら、
己のみを信じ手探りで進んでゆく。
いつか射す光を信じて。
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