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ある日 『書類を上に持ってってくれ。』 そう部長に言われエレベーターに乗り6Fで降りる。 エレベーターの前にあるドアを開け部長に言われた [山下さん]を捜す。 『山下さんはいらっしゃいますか?』 ドアの近くに居た女性社員に聞くと 『あ、1番奥の左側です。』 私は歩みを進めて辿り着いた、瞬間… 「あの人だ…」 胸がまたドキドキと高鳴る。 『あの…これ部長から頼まれた書類を…届けに…』 聞こえないくらい小さな声で精一杯話掛ける。 その山下さんは 見ていた書類から目を離し私を見る… 『あ、ありがとう。』 その声にまた胸が締め付けられた。 .
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