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すると空の動きが止まった。
「たっただ、付き合ってくれる相手がいないとショッピングも楽しくないから待ってただけ、まったくほんっと遅いんだから!!」
少し赤くなりながら空は軽く叩いてくる。
昔から空をからかうとおもしろい、なのでもう少しからかうことにした。
「ごめん、ほんとは9時前からいたんだ」
「嘘でしょ、じゃあなんで、出てこなかったの?」
空は膨れっ面で聞いてきた。
「いけないとは思ったけど空がオレのことをいつまで待っててくれるか知りたかったんだよ。」
オレは、斜めしたの地面を見つめていった。
「でも空がこんなに待っていてくれるなんて思わなかったよ。すごく嬉しかった、本当にありがとな空」
そしてまた満面の笑みを浮かべた。
その瞬間、空の顔が真っ赤になって湯気まで出ていた。
「あっあとで罰として何かしてもらうんだから変なこといってないでさっさと行くわよ」
空は、そのままオレをおいて走っていってしまった。
オレはその後を追って走りながらとても満ち足りた気分だった。
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