第一章 第四部

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  そして、デートの帰り道、少し距離をとってオレ逹は歩いていた。 照れ臭くて顔もあわせられない。   仕方ないので思考を別のところにもっていくことにした。   (そういえば、さっきなんで空はあんなことをいいだしたのだろう?) 詩の意味はわかった 雪は嘘、雨は涙、空は人を表していたのだろう。しかし、なぜいきなりそんなことを言い出したのだろう?   そしてオレにはもう一つ気になることがあった。   (これからもずっと好きでいてね。)   普通なら愛を確かめあってるだけにも聞こえるが、空はこんなクサイセリフ自分から言えるようなやつじゃない。 そのことを空に聞いて見ようとしたとき、   「和真、この近くにある神社に行かない?まだ帰るには早すぎるし少し話しもしたいこともあるから。」   空に先をこされてしまった。   空はお願いのポーズのまま頭をさげてきた。   (さっきのことは後で聞くことにするか。)   オレは軽く空の頭を叩きながら、 「よし、じゃあ行くか」 と言った。   すると、空は、いきなり神社に向かって走り出した。  「神社につくまで競争だからね。」   「Σおいっ待てって空~」
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