プロローグ

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私は、見ていた白い雪を。        私は、見ていた白い空を。    私は、見ていた白い街で。    そして私は思った。 とても寂しそうだと。     「危ない!!」   空を見上げていた私、白雪 空(しらゆき そら)は、その叫び声で我にかえった。   「え?何かずっ」 『キィィィィ』ッバン!!その瞬間、私は強い衝撃とともに宙を舞った。 手を伸ばせば空に手が届きそうなほどに・・・そして白い世界は、一瞬にして暗闇にかわった。 最後に見た物は、涙を流して何かを叫んでる人と 真っ白なスケッチブックに書かれた赤い、まだら模様だった。 そのまだら模様がとても綺麗に見えた・・・。
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