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追いかけながらも不安感は消えなかった。
そして、空が先頭でオレ逹は、神社についた。
「こんな感じに二人で神社にくるの初めてだね。」
空は寒さのせいか、頬が少し赤かった。
「いつも、来るときはオヤジとかが一緒だったからな、こうゆう静かなのもたまにはいいな」
そして二人で鈴を振って手を合わせた。
「なにをお願いしたんだ?」
そうオレが聞くと一瞬暗くなった気がしたがすぐにもとの明るい表情にもどり、
空は、「ヒ・ミ・ツ」と、指を振りながらウインクをした。
「うっわ可愛くねぇ~」
それを聞いて、空はいつものように頬を膨らませた。
「なによそれ~、これ結構恥ずかしいんだからね!!」
「柄にもないことするからだ。」
「なっなにを~!!」
二人で言い合っていると、神社の中から一人の女の子が出てきて話しかけてきた。
「おみくじ引きませんか?」
「えっ?」
「えっ?」
オレと空の声が重なった。
「おみくじ引きませんか?」
その少女は、長い黒髪に、整った顔をしていて、背はとても小さくて可愛かった。しかし、その少女は、目に光をやどしていなかった。
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