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そして、その少女は、手にしていた箱をオレ逹の前に差し出した。
「これの中から引けってことなのか?」
オレは空に聞いてみた
「たぶんそうじゃないかな?」
そしてオレと空は顔を見合わせた。
空は、少し頭をかきながら少女に言った。
「あの、お金払ってないんですけど・・・」
しかし少女は、ロボットのように同じ言葉を繰り返した。
「おみくじ引きませんか?」
オレ逹は仕方なくおみくじを引くことにした。
「さて吉がでるやら凶がでるやら。」
オレはおみくじを開けた。
「大凶・・・んなわけあるかぁ~!!」
少女に文句を言ってやろうと思ったが、いつの間にかいなくなっていた。
空に居場所を聞いてみた。
「空、さっきの女の子どこにいったかしらないか?」
その時、オレは空の様子がおかしいことにきずいた。
「おい、どおしたんだ顔が真っ青じゃないか!!」
すると空は、震える指先でおみくじを指さした。そこには、凶と書かれていた。
「なんだオレなんて大凶だぞ。」
オレは自分のおみくじをひらひらさせながら言った。
すると空は、
「違うの!!」
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