第一章 第五部

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神社を出た時にはもう辺りは、暗くなっていた。   帰り道、オレは空の前を歩いて、空はオレの少し後ろをゆっくり歩いていた。   オレは空の方に振り返った。   空は『空』を見ながらなにか考え事をしていた。   「空、何か悩み事でもあるのか?」   「大丈夫だよ、ちょっと考え事してただけ」   空は、そう答えると視線を『空』に戻した。   (まぁ今日は、いろいろあったし仕方ないだろう。)   本当は、隣に並んで手をつないで帰りたかったのだが一人にさせてやることにした。   そして、オレも『空』を見上げた。   「今日は、月が綺麗だな。・・・」   その時だった。   『チリィン』っとさっきの鈴の音が聞こえてきたかと思うと耳元で、   「おみくじ引きませんか?」っとさっきの子供の無感情な声が聞こえてきた。   悪寒がした、すぐさまオレは振り返った。   すると、そこには!!
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