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(ここは、何処だ・・・)
オレは暗闇の中にいた。
さっきから規則正しい機械音だけが、聞こえてくる。
『ピッピッピッ』
(うるさい。)
『ピッピッピッ』
(うるさい!!)
『ピッピッピッピッピッ』
オレはその音を払いのけるように叫んだ。
「黙れーーー!!」
叫びながらオレは目を開いた・・・
「お兄ちゃん?」
そこには、目に涙をためた春香の姿があった。
「はるか?、春香なのか?」
オレはまだ状況が把握できず、何度も妹の名前を呼び続けた。
すると春香は、今までためていた涙を流しながら確かめるようにオレの手を握ってきた。
「お兄ちゃん、そうだよ春香だよ、お兄ちゃん春香のことわかる?」
「ああ、わかるよ。」
オレがそういった瞬間、春香は、オレに飛び付いてきた。
「よかった、よかったよぅ~、もう起きないかもしれないって思って本気で心配したんだよ!!」
「どうしたんだよ、いつもの春香らしくないぞ」
「だって、だって~。」
その時、オレは春香の言った言葉が頭に引っ掛かった。
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