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「ハッハハハハハ」
オレの口からは、渇いた笑いが漏れていた。
「つまり、オレは事故の時も、空が死んだ時さえも一人ここで寝てたってことか?」
「・・・」
「・・・」
オレの言葉にオヤジと春香は、押し黙ってしまった。
『バンッ』
そしてオレは怒りにまかせて壁を叩き叫んだ。
「ふざけんなー!!」
オレは自分が許せなかった。
空を助けてあげられなかった自分が、空を抱いてやることしか出来なかった自分が、そして空が死んでしまった時、のうのうと寝むっていた自分が!!
自分の全てが許せなかった。
「すべて、すべて壊れてしまえー!!」
叫びながらオレは暴れだした。
「春香ナースコール!!」
オヤジはオレを押さえながら叫んだ。
春香は、頷くと隣にあったナースコールボタンを押した。
『ビーーーー』
その音と共に数人の男が入ってきて、オレの腕を押さえ、針をさした。
そしてオレは眠りの中へと落ちていった。
まどろみの中で頭に浮かんだのは、自分への殺意と、「約束の、場所。」っと呟いている空の声だった・・・
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