第二章 第二部

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  オレはあの時、病院で死ぬつもりだった今すぐにでも死んで空のいるところに行きたかった。 だけどオレが眠りにつきかけたとき空の声が、『約束の場所』っと呟いてる空の声が聞こえたような気がしたから、オレは罪深いこの命を今日まで繋ぎ止めてきた。   「約束どおり明日会いに行くから待ってろよ、空」   そう呟いてオレは眠りについた・・・   『コンッコンッ』   (ん、もう朝か・・・)   オレはノックの音で目を覚ました。そのとき、   「お兄ちゃん、朝ごはん置いていくからね」   春香がいつものようにご飯を持ってきた。   「じゃあまた後で茶碗取りにくるから、ちゃんと食べてなかったら怒るからね」   「待ってくれ、春香」 春香が言い終わったと同時に、オレは春香を呼び止めていた。   「えっ!?」   春香は、驚いたのか小さく声をあげた。   『ガチャ』   そしてオレは、扉を開き春香に、   「おはよう、春香」   笑顔で2ヶ月ぶりの挨拶をした。   「おにいちゃん?」   春香は瞳に涙を浮かべて何度もオレとゆう存在を確かめるように叫んだ。   「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん、お兄ちゃん!!」  
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